Salesforceのキャンペーンとは?キャンペーンメンバーとの違いや活用方法を初心者向けに解説

Salesforceを利用する際、「キャンペーンとは何か」「キャンペーンメンバーとの違いは何か」「どのようにマーケティング施策に活用するのか」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

Salesforceには、展示会やセミナー、メール配信などのマーケティング施策を管理する「キャンペーン(Campaign)」という機能があります。

キャンペーンを利用することで、施策ごとの対象者や反応状況を管理し、マーケティング活動の成果を確認できます。

また、Marketing Cloud Nextでメール配信の対象者を管理する際にも、Salesforceのキャンペーンを活用する方法があります。

本記事では、Salesforceのキャンペーンの基本的な仕組みやキャンペーンメンバーとの違い、作成方法、具体的な活用例について初心者向けに解説します。

1. Salesforceのキャンペーンとは?

Salesforceのキャンペーン(Campaign)とは、マーケティング施策を管理するための標準オブジェクトです。

例えば、次のような施策をキャンペーンとして管理できます。

  • 展示会への出展
  • セミナーやウェビナーの開催
  • メールマガジンの配信
  • 新商品のプロモーション
  • 資料ダウンロード施策
  • イベントへの招待

例えば、「2026年10月開催ウェビナー」というキャンペーンを作成すると、そのウェビナーの対象者や参加状況などをSalesforce上で管理できます。

キャンペーンには、キャンペーン名や種類、状況、開始日、終了日、予算などの情報を登録できます。

これにより、マーケティング施策の情報をSalesforce上でまとめて管理できます。

2. キャンペーンメンバーとは?

キャンペーンメンバー(Campaign Member)とは、キャンペーンに関連付けられた対象者を管理するためのレコードです。

一般的には、Salesforceのリードや取引先責任者をキャンペーンメンバーとして登録します。

例えば、「2026年10月開催ウェビナー」というキャンペーンに、次の人物を登録するとします。

  • 山田太郎さん(リード)
  • 佐藤花子さん(取引先責任者)
  • 鈴木一郎さん(リード)

この場合、3人それぞれがキャンペーンメンバーとして管理されます。

キャンペーンメンバーを利用することで、誰がその施策の対象となっているのか、どのような反応を示したのかを確認できます。

なお、Salesforceの機能や設定によっては、取引先などをキャンペーンメンバーとして扱う構成もあります。本記事では、一般的なリードと取引先責任者を中心に解説します。

3. キャンペーンとキャンペーンメンバーの違い

キャンペーンとキャンペーンメンバーは、役割が異なります。

比較項目キャンペーンキャンペーンメンバー
英語名称CampaignCampaign Member
主な役割マーケティング施策を管理する施策の対象者を管理する
管理する情報施策名・期間・予算・状況など対象者・メンバーの状況など
具体例10月開催ウェビナーウェビナーに招待した山田さん
主な用途施策全体の管理・分析対象者や反応状況の管理

簡単に整理すると、**キャンペーンは「施策そのもの」、キャンペーンメンバーは「その施策に関連する対象者」**です。

例えば、1つのウェビナーに100人を招待した場合、1件のキャンペーンに対して、100件のキャンペーンメンバーレコードを関連付けるイメージです。

また、同じ人物を複数のキャンペーンに登録することもできます。

4. キャンペーンメンバーの状況とは?

Salesforceでは、キャンペーンメンバーごとに「状況(ステータス)」を設定できます。

キャンペーンメンバーの状況とは、その人物が施策に対してどのような状態にあるのかを管理するための項目です。

例えば、ウェビナーの場合は次のような状況が考えられます。

キャンペーンメンバーの状況意味
招待済みウェビナーに招待した
申込済みウェビナーへの申し込みが完了した
参加済みウェビナーに参加した
欠席申し込んだが参加しなかった

これらは設定例であり、実際に利用する状況の名称や種類はキャンペーンごとに設定できます。

「レスポンスあり」とは?

キャンペーンメンバーの状況には、「レスポンスあり」として集計するかどうかを設定できます。

例えば、ウェビナーの場合、次のような設定が考えられます。

  • 招待済み:レスポンスなし
  • 申込済み:レスポンスあり
  • 参加済み:レスポンスあり
  • 欠席:運用方針に応じて設定

「レスポンスあり」として設定した状況のメンバーは、キャンペーンの反応数の集計に利用されます。

ただし、キャンペーンメンバーの状況は、顧客の行動によって必ず自動更新されるものではありません。

申込情報や参加実績などに応じて自動更新したい場合は、利用するシステムや連携機能に応じた設定が必要です。

5. Salesforceのキャンペーンを利用するメリット

① マーケティング施策をまとめて管理できる

キャンペーンを利用すると、展示会やウェビナー、メール配信などの施策をSalesforce上で管理できます。

施策名や実施期間、予算などの情報を整理することで、過去に実施した施策も確認しやすくなります。

② 施策ごとの対象者を管理できる

キャンペーンメンバーを利用することで、施策の対象となるリードや取引先責任者を管理できます。

例えば、ウェビナーの招待対象者や申込者をSalesforce上で確認できます。

③ 顧客の反応状況を把握できる

キャンペーンメンバーの状況を利用すると、招待済み、申込済み、参加済みなど、施策に対する顧客の反応を管理できます。

これにより、ウェビナーの申込状況や参加状況などを把握しやすくなります。

④ レポートで施策の成果を分析できる

Salesforceのレポートを利用すると、キャンペーンやキャンペーンメンバーの情報を集計できます。

例えば、キャンペーンごとのメンバー数や反応数を確認できます。

また、必要な設定を行うことで、キャンペーンが商談に与えた影響を分析する機能も利用できます。

ただし、キャンペーンメンバーを登録するだけで、すべての売上や商談への貢献度が自動的に把握できるわけではありません。

6. Salesforceのキャンペーンの作成方法

ここでは、Lightning Experienceでキャンペーンを作成する一般的な流れをご紹介します。

STEP 1:キャンペーン画面を開く

Salesforceのアプリケーションから「キャンペーン」タブを開きます。

キャンペーンタブが表示されない場合は、アプリケーションのナビゲーションやユーザー権限などを確認しましょう。

STEP 2:新しいキャンペーンを作成する

「新規」を選択し、キャンペーンの基本情報を入力します。

例えば、次のような情報を設定します。

  • キャンペーン名:2026年10月開催ウェビナー
  • 種類:ウェビナー
  • 状況:進行中
  • 開始日:2026年10月1日
  • 終了日:2026年10月31日

実際に表示される項目や選択肢は、Salesforce組織の設定によって異なります。

STEP 3:キャンペーンメンバーの状況を確認する

キャンペーンを作成したら、キャンペーンメンバーの状況を確認します。

例えば、ウェビナーであれば「招待済み」「申込済み」「参加済み」など、管理したい状況を設定します。

状況を追加・変更するには、キャンペーンレコードの「キャンペーンメンバーの状況」関連リストなどを利用します。

関連リストが表示されない場合は、ページレイアウトなどの設定を確認しましょう。

STEP 4:キャンペーンメンバーを追加する

作成したキャンペーンに、対象となるリードや取引先責任者を追加します。

例えば、ウェビナーに招待する顧客をキャンペーンメンバーとして登録します。

追加方法には、個別に追加する方法や、複数の対象者をまとめて追加する方法などがあります。

利用できる操作は、ユーザー権限やSalesforce組織の設定によって異なります。

STEP 5:キャンペーンメンバーの状況を更新する

ウェビナーへの申し込みや参加状況に応じて、キャンペーンメンバーの状況を更新します。

例えば、申し込みが完了した顧客を「申込済み」に変更し、実際に参加した顧客を「参加済み」に変更します。

STEP 6:レポートで結果を確認する

キャンペーンの実施後は、Salesforceのレポートなどを利用して結果を確認します。

例えば、招待者数、申込者数、参加者数などを集計できます。

7. キャンペーンの具体的な活用例

① ウェビナーの申込・参加管理

ウェビナーごとにキャンペーンを作成し、招待対象者や申込者、参加者を管理します。

キャンペーンメンバーの状況を利用することで、申込状況や参加状況を把握できます。

② 展示会で獲得したリードの管理

展示会ごとにキャンペーンを作成し、獲得したリードをキャンペーンメンバーとして登録します。

これにより、どの展示会で獲得した見込み顧客なのかを管理しやすくなります。

③ メール配信の対象者管理

メール配信の施策ごとにキャンペーンを作成し、配信対象となるリードや取引先責任者を管理します。

例えば、新商品の案内メールを配信する際に、対象者をキャンペーンメンバーとして登録する方法が考えられます。

ただし、キャンペーンメンバーに登録されていることと、実際にメール配信が可能であることは同じではありません。

配信同意や配信停止情報などの確認が必要です。

④ 複数施策の管理

Salesforceでは、親キャンペーンと子キャンペーンを利用して、複数の施策を階層的に管理することもできます。

例えば、「2026年秋のプロモーション」を親キャンペーンとして、その下にウェビナーや展示会、メール施策などの子キャンペーンを作成する方法があります。

これにより、関連する施策をまとめて管理しやすくなります。

8. Marketing Cloud Nextとキャンペーンの関係

Marketing Cloud Nextでは、Salesforce CRMの顧客データを活用してマーケティング施策を実施します。

Salesforceのキャンペーンは、マーケティング施策の対象者を管理する方法の1つとして活用できます。

例えば、特定の条件に合致するリードや取引先責任者をキャンペーンメンバーとして管理し、メール配信の対象者として利用する構成が考えられます。

ただし、Salesforceのキャンペーンを作成しただけで、自動的にメールが配信されるわけではありません。

Marketing Cloud Nextでメールを配信するには、利用する機能に応じて、配信対象者やメールコンテンツ、配信設定などを準備する必要があります。

また、Data 360のセグメントを利用して対象者を抽出する方法もあります。

キャンペーンとセグメントは、どちらもマーケティング施策に関係する機能ですが、役割は異なります。

キャンペーンとセグメントの違い

比較項目キャンペーンセグメント
主な役割マーケティング施策の管理条件に合致する対象者の抽出
管理する情報施策名・期間・予算・対象者の反応など顧客の属性・行動などの抽出条件
主な利用場面ウェビナー・展示会・メール施策など地域・購買履歴などによる対象者の絞り込み
特徴キャンペーンメンバーの状況を管理できる条件に基づいて対象者を計算できる

例えば、「東京都に住んでいる顧客」を条件に対象者を抽出する場合は、セグメントの考え方が適しています。

一方、「10月開催ウェビナーに誰を招待し、誰が参加したか」を管理する場合は、キャンペーンが適しています。

目的に応じて、それぞれの機能を使い分けることが重要です。

9. キャンペーンを利用する際の注意点

① キャンペーンとキャンペーンメンバーを区別する

キャンペーンは施策そのものを管理し、キャンペーンメンバーは施策の対象者を管理します。

それぞれの役割を理解しておくことが重要です。

② キャンペーンメンバーの状況を統一する

同じ種類の施策で異なる状況を利用すると、レポートで比較しにくくなる場合があります。

例えば、ウェビナーでは「招待済み」「申込済み」「参加済み」など、共通の状況を利用する運用ルールを決めておくと管理しやすくなります。

③ メンバーの状況が自動更新されるとは限らない

顧客がウェビナーに申し込んだり参加したりしても、キャンペーンメンバーの状況が自動的に変更されるとは限りません。

自動更新したい場合は、利用するシステムとの連携やSalesforceの自動化機能などを検討する必要があります。

④ メール配信の同意状況を確認する

キャンペーンメンバーに登録されている顧客が、必ずしもメール配信可能とは限りません。

メールアドレスの登録状況や配信同意、配信停止情報などを確認することが重要です。

⑤ キャンペーンの命名ルールを決める

キャンペーンが増えると、名前だけでは施策の内容が分かりにくくなる場合があります。

例えば、「2026年10月_ウェビナー_製品紹介」など、実施時期や施策の種類が分かる命名ルールを決めておくと管理しやすくなります。

10. SalesforceとMarketing Cloud Nextを無料で学ぶ

Salesforceのキャンペーンやキャンペーンメンバーの仕組みを理解することは、Marketing Cloud Nextでマーケティング施策を実施する際にも役立ちます。

株式会社シーアールエムコネクトが運営する「MCN Learning Community」では、Marketing Cloud Nextの初期設定やセグメント、メール配信、Data 360などについて、動画・ナレッジ・Q&Aを無料公開しています。

Salesforce CRMの顧客データをマーケティングに活用したい方は、ぜひご活用ください。

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まとめ

Salesforceのキャンペーンは、展示会やウェビナー、メール配信などのマーケティング施策を管理するための機能です。

キャンペーンメンバーを利用することで、施策の対象となるリードや取引先責任者を管理できます。

また、キャンペーンメンバーの状況を設定することで、招待済み、申込済み、参加済みなど、施策に対する顧客の反応を管理できます。

さらに、Salesforceのレポートを利用することで、キャンペーンごとの対象者数や反応状況などを分析できます。

Marketing Cloud Nextでは、キャンペーンをメール配信の対象者管理に活用する方法もあります。

キャンペーンとキャンペーンメンバーの役割を理解し、Salesforceの顧客データをマーケティング施策に活用していきましょう。

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